次の旅行ブームは『ひと観光』が来る!わたしがそう考える理由。
こんにちは!ゆかです。2015年ラスト記事です。
わたしが最近地方活性化に関わり始めて実現したいと思ったのが
人を目的とした旅行・観光をする、その名も『ひと観光』。
わたしが実際に経験をしたことをもとに、そう思った理由を書いていきます。
なぜ『ひと観光』だと思ったのか?
きっかけは夏休みの与論島や桐生でのインターン。
両方ともインターンという形で行けたので、地元の方々とお話しする機会が多くありました。
なので、今では与論も桐生も「また来たい!!!」と思える大好きな、第2の故郷のような存在です。
与論島では「孫に誇れる故郷づくり」という目標を掲げ365日毎朝ゴミ拾いをしている方からお話を聞いたり、
地元の方々と一緒に釣りやバーベキューをして、島への想いを聞いたり。
他にも島ならではの働き方、生き方を知ることができたのも、
インターンという立場を活かして人と話す機会を作りやすかったからです。
桐生では温泉宿を買い取り、もう一度復興させようとしている方、
1000万円の借金を抱えながらも古民家をリノベーションをしてバスを買った方、と
東京にはない働き方をしている方と出会うことができました。
他にも、観光客に与論空港でアンケートをとってみると、
もう一度来たい理由の約70%は「人が温かいから」でした。
わたしも散歩しているときに、家から手招きされておばあちゃんに飲みものをごちそうになったことや、
民宿のおばあちゃんは泊まってなくてもごはんを作ってくれたことなど
ここには書ききれないくらい人の温かさを感じる機会がありました。
普通の旅行だと有名な観光地に行きガイドブックに載ってるお店でごはんを食べる、となんとも薄っぺらい旅になりますが、
人に会う要素があると旅が立体的になるんですよね。というか断然楽しい。
という夏休みの二つのインターンでの経験を通して、
『ひと観光』を当たり前にすることで有名な観光地がない地域にも観光客が来るようになるのではと思うようになりました。
△桐生では現在でもお守りや帯を織っています。海外の某有名ファッションショーで使われている帯も桐生のだとか。
旅のパラダイムシフトが起きている
これは私が桐生のインターンの最終プレゼンで使ったフレーズです。
普通の旅行は「見る」「食べる」に目的が置かれがち。
ですが、ここまでWebやITが発達してきている今、どこの写真でも見れるし、食べものもどこでも食べれるようになっています。
その場に行かないと出会えないものを求めるようになっているのでは、と。
それが「人」。人間の生き様、価値観はまさにその土地の文化そのものです。
ひと観光が当たり前になればどこでも観光地になれる
インターンをするまで地域活性化×観光というところに疑問をいだいていました。
どこの地域でも観光に力をいれているけど、そんなに観光地になれる地域ばかりではない、その土地にあった産業に力をいれるべきなのでは、と。
観光は一番わかりやすくて取り組みやすい
観光を目的として情報を発信して、観光客が来てくれれば、お金を落としていってくれるし、Iターン、Uターンにもつながりやすい。
外に発信するときにも観光をテーマにするのが一番発信しやすく
外からの目線を取り入れることで、「何もないと思ってたけどこんなにいいところあったんだ!」というような地元の人の誇りにもなるんですよね。
私が日本や地域活性化に興味を持ったのも外からの視点を持ったこと、訪日観光に興味を持ったことがきっかけでした。
他の産業と両輪にしやすい
桐生であれば織物、与論であれば海。
織物であれば工場であったり、おみやげを作りやすかったり、染める体験もできたり。
海であれば、海産物もあるし、マリンスポーツもできて、なによりきれいな海は観光資源に最適です。
と考えるとどんな産業でも観光資源にしやすいんだなと思いました。
やっぱり外から人が来ることは嬉しい
どこの地域に行っても、必ずといっていいほどこのことを感じる機会がありました。
だから、外から人が来る観光は比較的多くの地域が必要としている産業なんだと思います。
観光客にも良い経験ができる
「地域にしかメリットがないのでは」と思った方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
はじめにあげたようにその土地の人の話を聞くことで旅が立体的になりますし、
新しい価値観の発見もあります。
地方には一見どうしてその仕事をしているんだろう、というような方が多くいました。
でも、その理由を聞くとめちゃくちゃ面白い。
東京では出会えないような、自分の道を定めて生きている人がたくさんいます。
△桐生の農家民宿でおばあちゃんとそばうちをしました。
実際に『人に会いに行く旅』に参加してみた
そんなことを思っている中、9月にシブヤ大学の「人に会いに行く旅をしよう」という企画で茨城県県北地域や山形県真室川町に行ってみました。
両方とも失礼ながら観光地というような観光ができるような地域ではありませんでしたが、
「人に会う」という要素があったからとっても楽しかったんです。
楽しむだけでなくて、学ぶこともあった旅でした。
茨城県県北地域では25歳で地域おこし協力隊に参加、任期が終わった後もそこで古民家レストランを開いた方から地域で働く醍醐味のお話を聞いたり、
山形県真室川町では伝承野菜というそこでしか作られていない野菜を作っている方、
日本で唯一の発電している材木所の社長さんにお話を聞きました。
△真室川町の伝承野菜を作っているおじいちゃんと、地域おこし協力隊の方。
どうやって『ひと観光』ができるのか?
シブヤ大学の企画はまさに「人と会う旅」をテーマにしていました。
シブヤ大学「旅する学部」人に会いに行く旅をしよう。 | シブヤ大学
Uターン・Iターン・Jターン促進を目的としており、中小企業庁の事業の一環で行われているため、なんと交通費はタダ。
1泊2日、ほとんど3食付で約10000円です。
他にもETICでも「地域仕事めぐり」という人に会いながらもっと人に焦点を当てているツアーももります。
そうした企画に参加しなくても人と会うことができるのは民宿やゲストハウス。
わたしが与論島で泊まるなら民宿!!!と言っているのはそういうわけです。
ゲストハウスが流行っているのは、『ひと観光』の一つの流れなのではないかなと思います。
「地元の人と会う」ということを大切にしているゲストハウスは多く、
ラウンジや併設してるレストランやバーを開放して、地元の人の集まる場としても運営しているゲストハウスもあります。
△茨城県でラフティングのガイドをしている方のほとんどが移住者でした。
どうすれば『ひと観光』が当たり前になるか
どうにかして『ひと観光』を当たり前にしたい!
というかわたしが『ひと観光』をしたい!!(笑)
シブヤ大学のようにツアーがもっと増えればいいし、
地域おこし協力隊の方を入口に交流の場を設けたり、
本やWebサイトでひとカタログのようなプラットフォーム化にすることができればと細々考えています。
まとまらない記事でしたが、こちらで2015年ラスト記事とさせていただきます。
来年もyukatoyama.comを何卒よろしくお願いします。