イチオシイベント!シゴトカイギに参加した感想
今日シゴトカイギというイベントに参加してきました。
ちなみにシゴトカイギに参加するのは3回目。
前回の感想はこちらから⇒シゴトカイギ - Antenna
このイベントわたしのみならずたくさんの人の人生に変化を与えてきたそうなのですが、イベントの形はいたってシンプルでスピーカー1人に対し参加者が10人くらいで質問をして話をしていく形式。
なんで、そんなにおもしろいのかというと、たぶん参加者が相当濃いから。 ほとんどの人が脇道にそれまくった人生を送っていて、それでかつキラキラしているから、私みたいな変人でもまあ、それでいっかって思えてしまうんです笑
毎回このイベントに参加すると自分の中で変化があるのが楽しくてイベントができたらすぐにチケットを買うという常連です笑←
新しく知る価値観や吸収したいものが多いので、整理のための記事です。
なのでわかりにくいと思いますが、少しでもシゴトカイギの楽しさが伝わればいいなと思いながら書きます。
一人目のスピーカー
株式会社Barbara Pool代表取締役―井上祐巳梨さん。
ゆみりさんに話を聞きたい思ったのは「夢と現実にはさまれる」というキーワードにひかれたから。
私は今現在ではお金にならないであろうやりたいこと(CULTUREALでやりたいこと、私がやりたいこと - Antenna)と現実である仕事とどう両立するか、そしていつかやりたいことを本業にしたいけどどうすればいいかというところがもやもやしていました。
ゆみりさんはもともと劇団に関わりたいと思っていながらも、大手広告代理店に就職。やりたいことは劇団の方にありましたが、お給料が低いことや劇団にいくと分野がせばまりすぎると「夢」を断念しました。
が、実際はあとから劇団の方に行くことの方が難しいことがわかりました。
そのまま広告代理店の営業として働いていたとき東日本大震災が発生。祖父母が宮城にいるのでとても心配していたところ、働いていた広告代理店の優秀な営業マンが言った「稼ぎ時だー!」という言葉に違和感を感じたそう。
そのときに自分は「お金でつながるのではなく人でつながる仕事をしたい」と独立を決意。すぐに独立はできないと考え本業とは別にクリエイターの事務所で働き、CMが形になったことで独立したとのことでした。
ゆみりさんは新しい働き方の話を主にしていて、「40代以上の男性とその他の人は違う人種」だと話していました。私は母との就活バトルの件があったのでとてもしっくりきました。(男性じゃないけど)
ゆみりさんの仕事の軸である「お金ではなく人」という考えがその40代以上の男性には伝わらない。「物質的ではない精神的な豊かさ」を知っている私たちがこれから時代の中心になっていく。つまり、消費者も私たちのような人になるから、私たちが活躍する場が広がるとのことでした。
ゆみりさんは私が理想としている「仕事と趣味の境がわからない働き方」をしていました。
最後にキャリアの転換のきっかけを聞くと、何か舞い降りると話していました(笑)。今私には全然想像つかないけど、いつかそのタイミングが来たときにやりたいことができるように本業とは別にやりたいこととつながる何かに取り組み続けようと思います。
2人目のスピーカー
小布施町ソーシャルデザインセンター研究員ー大宮透さん。
大宮さんのところへ行ったのは「地域」というキーワードと「ビジョンを描かずに人とのつながりで仕事をする」というフレーズ。
大宮さんは小布施市の行政と活性化させる様々なプロジェクトを行っています。今は20個にもなるんだとか。
私は「就活のときからビジョンを描いてそのためにキャリアをつんでいく」のが正解だと思っていながらも、明確なビジョンがないことに焦りを感じていました。
だけど、大宮さんはいい意味で行き当たりばったりで仕事をしていました。
高校生のときに文化祭が好きというところから生まれたくだらないことをみんなで作り上げるのが好きという価値観。
大学ではやりたいことがなく過ごしていたところ出会った市民を巻き込んで街づくりをする授業。
そして、3.11をきっかけに陸前高田市でニーズをつなげるという特技を生かした支援する側とされる側のマッチング。
これだ!というものを見つけたら全力投球をする価値観。
そして陸前高田市のプロジェクトが落ち着いた頃に小布施市の町長さんからの電話で現在の仕事が始まったとのことでした。
その時々の直感がつながり、組み合わさり、自分なりの働き方を作り出していました。
大宮さんは価値観をしっかり持っているという印象を受けたので「その価値観を認識したのはいつですか」と聞いたところ、常に持ってる価値観と振り返って気付く価値観と両方あるんだそうです。常に持ってる価値観は「全力投球すること」。だから今の自治体のコンサルはそれに沿ってないと話していました。
私が与論と桐生のインターンで感じた行政のかたさも聞いてみたところ、規模や歴史、トップによって異なるんだそうです。小布施の町長さんは民間で働いていたこともあり柔軟だと言っていました。
最後は
NPO法人日本で最も美しい村連合ー菊地マリエさん。
菊地さんは自己紹介のときに「毎日日曜日(笑)」と話していて、わーこんな風に働きたい!ということで話を聞きに行きました。
マリエさんは開発人類学に興味を持ちながら、新卒でとある投資銀行に入社。
思っていた仕事とのギャップに苦しみ顔面神経痙攣になり、手術をすると1000人に3人うまくいかない可能性があると言われました。
最初は平気だと思っていたものの仲よくしたおばあちゃんの死をきっかけに考えが一変。自分の幸せな状態を考え直したそうです。
それまでは先の出来事にリソースを投資していましたが、もっと毎日を丁寧に生きるように。
だから、今もフリーランスとして楽しめる仕事をしていました。働いているというよりは食いつないでいる、結果としての働き方だと話していました。
マリエさんは他に日本で最も美しい村連合の事務局をされていて以前にも日本一周をしてたくさんの田舎を見てきています。
地域に関しては私と同じ「人と会う旅を作りたい」と話していました。
今、都会の人は半数以上が田舎に興味を持ってはいるけど、知識不足で機会損失になっていることが課題であると言っていました。
地域の課題はどこも人口減少と高齢化。それは前提であり、解決すべき課題ではなくて、そこに住んでいることを誇りにするとか、住人が幸せであることが大切なんだそうです。
どうやってフリーランスで仕事をもらってるかと聞いたらマリエさんも仕事は縁だと話していました。
私のこれからやろうとしていることを話してみたら、何か一緒にしたいね、という話になり、ちょっと前に進めた感。
私が毎回シゴトカイギに参加する理由
毎回何かの変化があるシゴトカイギ。
今回は自分のやりたいことへのモチベーションがあがりながらも、
内定先で働きたいという気持ちがなくなるわけでもなく、
むしろファーストキャリアが活かせそうという確信が強くなりました。
前回まではビジョンに邁進している人の話を聞くことが多かったですが、今回は流れに身を任せて生きている人が多くて、新鮮でした。
今私はそういう働き方をしたいから、そういう人のところに惹かれているのかもしれないと終わった後友だちに言われました。
前よりも「うわーこの人すごい」でおわるんじゃなくて、自分の生き方に落とし込めるようになったのはちょっと成長かな。
本当に本当に良いイベントなので興味のある方は是非。
次回は12月開催だそうです^^